
鹿児島本線の普通列車
目次
『ぐるっと九州きっぷ』は、JR九州が2016年3月1日から発売している乗り放題きっぷです。
『ぐるっと九州きっぷ』の発売に伴い、これまで発売されていた『アラウンド九州きっぷ』と、『HAPPY BIRTHDAY ♪ KYUSHU PASS』は発売終了になることも発表されました。
ぐるっと九州きっぷ(JR九州の公式ページ)
それでは、『ぐるっと九州きっぷ』の主な特徴などについて見ていきましょう。
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『ぐるっと九州きっぷ』の主な特徴
『ぐるっと九州きっぷ』の主な特徴について、同じく乗り放題きっぷである『旅名人の九州満喫きっぷ』との違いを主に述べながら説明していきます。
JR九州の普通列車・快速列車が連続する3日間乗り放題
JR九州全線の普通・快速列車が、連続する3日間乗り放題です。『旅名人の九州満喫きっぷ』は1日分が3回セットという形でしたが、この『ぐるっと九州きっぷ』は連続する3日間であるという点が違います。
特急料金を支払えば特急列車(九州新幹線を含む)にも乗車できる
特急料金を別に支払うことで、特急列車(九州新幹線を含む)にも乗車できます。この点が『旅名人の九州満喫きっぷ』との大きな違いです。
ネット限定の割引特急券『eきっぷ』と組み合わせて使うことも可能です。
JR九州以外の交通機関は利用できない
JR九州以外の交通機関(私鉄・バスなど)には利用できません。『旅名人の九州満喫きっぷ』はJR九州以外の鉄道15社にも乗車できるという点が違います。
『旅名人の九州満喫きっぷ』との違いを表にまとめました。
ぐるっと九州きっぷ | 旅名人の九州満喫きっぷ | |
---|---|---|
有効期間 | 連続する3日間 | 1日間(3回分) |
特急列車 | 特急料金を支払えば乗車可 | 乗車不可 |
私鉄 | 乗車不可 | 乗車可 |
価格(大人) | 14,300〜15,800円 | 11,000円 |
『ぐるっと九州きっぷ』の発売期間・利用期間
発売期間
2022年3月1日~
利用期間
2022年4月1日~
『ぐるっと九州きっぷ』の価格
『ぐるっと九州きっぷ』は、JR九州のインターネット列車予約、または『みどりの窓口』などで購入できます。インターネット列車予約での価格のほうが安くなっています。
インターネット列車予約での購入
【おとな】14,300円
【こども】7,150円
窓口での購入
【おとな】15,800円
【こども】7,900円
『ぐるっと九州きっぷ』で元を取るには?
『ぐるっと九州きっぷ』で元を取るには、どれぐらいの距離を移動すればいいでしょうか。
普通列車のみで移動するなら『旅名人の九州満喫きっぷ』のほうが安いので、この『ぐるっと九州きっぷ』を使う必要がありません。
ということで、九州新幹線に乗車するケースで比較してみます。以下では、博多〜鹿児島中央間を九州新幹線の普通車指定席で往復するケースの運賃・料金(大人1名)を比較してみました。ぐるっと九州きっぷは、インターネット列車予約で購入する場合の価格で計算しています。
区間 | ぐるっと九州きっぷ&特急券 | 通常の運賃・料金 |
---|---|---|
博多〜鹿児島中央間を1往復 | 24,360円 | 21,280円 |
博多〜鹿児島中央間を2往復 | 34,420円 | 42,560円 |
1往復だけだと元が取れませんが、2往復なら『ぐるっと九州きっぷ』を利用するほうが安くなります。
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まとめ
『ぐるっと九州きっぷ』を紹介しました。九州各地を新幹線・特急列車などで周遊するのに便利なきっぷです。
大雑把にまとめてしまうと、『旅名人の九州満喫きっぷ』に、追加料金を払うことで新幹線・特急列車にも乗車できる権利をつけたのが、この『ぐるっと九州きっぷ』です。
これまで発売されていた『アラウンド九州きっぷ』と『HAPPY BIRTHDAY ♪ KYUSHU PASS』が発売終了になるので、この『ぐるっと九州きっぷ』が唯一の特急列車にも乗車できるフリーきっぷということになります。
普通列車のみで移動する場合や、JR九州以外の鉄道にも乗車したい場合は、『旅名人の九州満喫きっぷ』のほうが安いです。
『ぐるっと九州きっぷ』は、普通列車・快速列車だけでなく特急列車(新幹線を含む)にも乗車したいというケースに適しています。
この『ぐるっと九州きっぷ』で元を取るには、それなりの長距離を移動する必要があります。普通にきっぷを購入するほうが安くなる場合があるので、移動する予定のルートの運賃・料金を事前に計算して、元が取れる場合だけ、『ぐるっと九州きっぷ』を購入するといいでしょう。
『ぐるっと九州きっぷ』の使い方として考えられるのは、基本的には普通列車で移動し、普通列車の運行本数が少ない区間や、JR九州では通過できない区間だけ、新幹線や特急列車を使ってワープするというような使い方です。
例えば、新八代〜川内間は新幹線以外だと肥薩おれんじ鉄道でないと通過できない区間なので、新八代〜川内間(普通車自由席の特急料金は1,760円)のみ新幹線に乗車するという使い方です。