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ANAの株主優待券とは?
ANA(全日空)の持株会社であるANAホールディングスは、自社の株主に対して株主優待を発行しています。
優待にはタイプが二つあり、国内線の飛行機が安くなる「ANA国内線ご搭乗優待」とANA提携グループのお店やホテルなどが割引になる「ANAグループ各社・提携ホテルご優待」があります。
この記事では「ANA国内線ご搭乗優待」(株主優待券)について説明します。
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ANA株主優待券の主な特徴
- 国内線の通常運賃が50%割引(半額)になる
- 有効期間は1年間
- 発行のタイミングは年に2回(3月末と9月末)
- 株主優待券は5月下旬と11月下旬に発送される
- お盆、年末年始、ゴールデンウィークなどの繁忙期にも使える
- 予約後に搭乗便を変更可能
- 他の割引と同時に使うことはできない
- どちらかというと予約が取りやすい
上期発行分の有効期限は6月1日〜翌年5月31日、下期発行分の有効期限は12月1日〜翌年11月30日のいずれも1年間です。
ANA株主優待券の入手方法
ANAの株主になる
ANAの株主になって、権利確定のタイミングまで株式を保有すれば、株主優待券を無料で入手することができます。1,000株以上を発行基準日まで保有すると、株主優待が郵送されます。
2016年の1年間で見ると、ANAホールディングスの株価は270〜350円前後を推移していました。最低投資金額として、27〜35万円前後が必要な計算になります。
株式の保有にはどうしても株価下落というリスクがつきまといます。
「信用取引」などを駆使して株価下落リスクを抑える方法もありますが、初心者の方にはあまりおすすめできません。
株主優待券を無料で入手できるというのはメリットですが、常に株価下落のリスクを頭に入れておく必要があります。
金券ショップ
金券ショップでANAの株主優待券が販売されています。価格は時期によってかなりバラ付きがあります。
- Google Mapで金券ショップを検索
- iタウンぺージで金券ショップを検索
ネットオークション
ヤフオク!に代表されるネットオークションに、ANAの株主優待がたくさん出品されています。
入札から株主優待券が届くまである程度時間がかかるので、ある程度時間に余裕がある方向けの方法です。
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ANA株主優待券の得する使い方
なるべく長距離路線で利用する
株主優待券を使ってANAの飛行機に乗る場合、東京〜札幌、東京〜那覇のような、なるべく運賃の高い長距離路線に搭乗するほうがお得です。
参考までに東京と各地を結ぶ主な路線の通常運賃との運賃を掲載します。ピーク時(2011年7月8日~8月31日)の場合です。運賃には、消費税と施設使用料が含まれています。
区間 | 通常運賃 | 株主優待割引 |
---|---|---|
東京(羽田)〜大阪(伊丹) | 24,770円 | 12,470円 |
東京(羽田)〜札幌(新千歳) | 35,700円 | 17,970円 |
東京(羽田)〜福岡 | 39,070円 | 19,620円 |
東京(羽田)〜那覇 | 43,070円 | 21,620円 |
例えば東京〜那覇の路線に搭乗する場合の差額は21,450円です。
仮に10,000円で株主優待券を入手できたとすると、11,450円の得になります。東京〜大阪ではこの差額によるメリットが小さいです。
また、東京〜大阪のようなポピュラーな路線は他の代替交通手段も発達しており、格安航空券も多く流通しています。
繁忙期に使用する
「特割」「旅割」などの早期割引運賃は、ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの繁忙期にはすぐ席が埋まってしまいます。
早期割引運賃が利用できない場合に代替になる割引として、株主優待券が使えます。
まとめ
ANAの株主優待券は、価格と目的地等の条件を他の割引などとよく照らし合わせて比較されることをおすすめします。
早割などの割引運賃や他の交通手段を使った方がいいケースも多いです。ANAの株主優待券のメリットは通常運賃と同じように予約できることです。
出張など、急なケースで早割などが利用できない場合などでも使える点や、便の変更が柔軟にできるところにANAの株主優待券の利用価値があります。