
東北新幹線『はやぶさ』(写真:PIXTA)
目次
JR東日本の株主優待割引券とは?
JR東日本は、株主向けに株主優待を提供しています。その中の一つが、株主優待割引券です。株主優待割引券1枚で、JR東日本エリアの運賃・料金が20%割引になります。
以下では、この株主優待割引券のを使って、JR東日本の新幹線などに安く乗る方法について紹介します。
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株主優待割引券の主な特徴
以下では、株主優待割引券の主な特徴についてまとめました。
【運賃】JR東日本営業路線内の普通片道乗車券
【料金】JR東日本営業路線内の片道の特急券、急行券、グリーン券および座席指定券(一列車に限る)
優待券1枚で20%割引、2枚で40%割引
優待券1枚で20%割引、2枚で40%割引になります。
1枚の株主優待割引券を、運賃および料金のいずれか又は両方の割引に利用することができます。
株主優待割引券は、旅行開始前に発売箇所で乗車券等を購入する場合に限って利用することができます。東北新幹線のグランクラスでは乗車券のみが割引の対象です。
有効期間は1年間
有効期間は、6月1日から翌年の5月31日までの1年間です。
他社の路線とまたがって乗車する場合は、他社区間のきっぷを別途購入する必要がある
新幹線の場合、株主優待割引券を利用できるのは、東北・上越・秋田・山形・北陸の各新幹線(北陸新幹線は東京〜上越妙高間のみ)です。
JR東海が運転している東海道・山陽新幹線(東京〜博多)では利用できません。
その他、株主優待割引券の詳細についてはこちらをご覧ください。
JR東日本の株主優待の入手方法
JR東日本の株主になる
JR東日本の株主になって、権利確定のタイミング(毎年3月末の1回)まで必要な株式数(100株以上)を保有すれば、登録した住所に株主優待が送られてきます。
2016年、JR東日本の株価は8,500〜12,000円ぐらいを推移していました。株主優待を得るために必要な最低株式数が100株なので、最低でも80〜120万円程度の投資金額が必要です。
必要な投資金額が比較的高額で、株価下落リスクがあること等を考えると、JR東日本の株主になるという選択肢は、株式投資初心者の方にはあまりおすすめできません。
JR東日本の株主になる以外の方法として、以下で紹介する金券ショップやネットオークションを利用する方法があります。
金券ショップで購入する
金券ショップでJR東日本の株主優待を購入する方法です。店に必ず在庫があるとは限らないですが、JR東日本エリアの大きな駅周辺の金券ショップなら、在庫がある可能性が高いです。
ネットオークションで落札する
ヤフオク!などに代表されるネットオークションで、JR東日本の株主優待を落札する方法です。
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価格を比較
参考として、JR東日本の運賃・料金と株主優待割引券を使った場合を比較してみます。
大人1名が通常期に各区間(片道)を新幹線の普通車指定席で移動する場合の比較です。株主優待割引券は1枚使用(20%割引)するものとします。
区間 | 所定の運賃・料金 | 株主優待割引券 | 差額 |
---|---|---|---|
東京〜仙台 | 10,590円 | 8,470円 | 2,120円 |
東京〜盛岡 | 13,840円 | 11,070円 | 2,770円 |
東京〜新青森 | 16,370円 | 13,090円 | 3,280円 |
東京〜秋田 | 16,810円 | 13,440円 | 3,370円 |
東京〜山形 | 11,430円 | 9,140円 | 2,290円 |
東京〜新潟 | 10,270円 | 8,210円 | 2,060円 |
東京〜長野 | 7,970円 | 6,370円 | 1,600円 |
上の表では、差額がポイントです。差額が株主優待割引券の入手コストを上回っていれば、差額と株主優待割引券の差がそのままお得になります。
おトク度が高いのは東京〜新青森、東京〜秋田のような長距離区間です。
まとめ
JR東日本の株主優待割引券は、JR東日本エリアの新幹線や特急に乗車する際の交通費を少しでも節約したい方におすすめです。
株主優待券を使って得するには、株主優待券の入手コストを少しでも抑えることがポイントです。
計算によっては、普通にきっぷを購入したり他の割引(えきねっとトクだ値、回数券など)を利用したほうが安い場合もあります。
上の表で見てわかるように、株主優待割引券は距離の長い区間でないと基本的にお得にはなりません。
また、JR東日本のエリア外とまたがってきっぷを購入する場合は、普通にきっぷを購入するよりも割高になってしまうケースもあるので注意が必要です。