この記事では、名古屋〜福岡の移動手段をまとめました。名古屋発と福岡発、両方向からの移動を対象としています。
目次
名古屋〜福岡の距離
まず、名古屋〜福岡の距離を確認しておきましょう。名古屋駅〜博多駅の直線距離は618.9km、新幹線の営業キロは808.9kmです。
名古屋〜福岡の移動手段
そして、名古屋〜福岡の移動手段には、以下のようなものがあります。
- 高速バス
- JR在来線
- 新幹線
- 飛行機
それぞれについて、以下で順に見ていきましょう。
高速バス
片道費用8,400円〜
所要時間約11時間10分〜11時間20分
高速バスで、名古屋〜福岡を移動する方法です。
- リーズナブルな移動手段として、まず第一の候補になるのが高速バスです。ただし他の移動手段と比較すると、所要時間は長いです。
- 移動距離が長いため、名古屋〜福岡間の高速バスはすべて夜行です。
- この区間の高速バスはあまり多くありませんが、以下の2種類の高速バスが運行しています。
以下に示したデータは、2023年9月調査時点での情報です。
高速バス | 運行会社 | 運賃(片道) | 座席 |
---|---|---|---|
どんたく号 | 名鉄バス・西鉄バス | 8,400~13,200円 | 3列 |
ロイヤルエクスプレス | ロイヤルホリデー | 8,800円〜 | 3・4列 |
JR在来線
片道費用11,490円(名古屋〜博多間)
所要時間約15時間〜
JRの在来線(普通列車・快速列車)で、名古屋〜福岡(名古屋駅〜博多駅)を移動する方法です。つまり、新幹線には乗車しません。
- 在来線での移動は、かなり時間がかかりますが、スムーズに乗り継ぎできれば、1日で名古屋〜博多間を移動することも可能です。
- 乗り継ぎの列車や時刻を調べるには、ジョルダンの青春18きっぷ検索が便利です。
フリーきっぷを活用する
時期によっては、青春18きっぷなどのフリーきっぷを利用して、格安で移動することもできます。青春18きっぷの1日分の価格が2,410円なので、定価のきっぷを購入するより、かなり割安になります。
以下は、名古屋〜博多間で利用できるフリーきっぷです。詳しい発売・利用期間やきっぷのルールについては、リンク先をご覧ください。
新幹線
片道費用14,100〜26,570円
所要時間約3時間20分〜
新幹線で名古屋〜福岡(博多)を移動する方法です。
- 新幹線は、名古屋〜福岡の移動手段の中でも最もポピュラーな移動手段と言えるでしょう。
- 所要時間は飛行機より長いですが、「定時性」に優れているのが新幹線のメリットです。
以下は、名古屋〜福岡間のきっぷの一覧です。大人1名が、通常期に新幹線『のぞみ』で名古屋〜博多を移動するという条件です。
- 2023年9月時点でのデータを元にしています。
- 定価のきっぷの価格は、大人1名が通常期に乗車するという条件での価格です。
- 普通車指定席向けのきっぷは背景を白、グリーン車向けのきっぷは背景を緑で表示しています。
- 新幹線回数券は1枚あたりの価格を表示しています。
- Eはエクスプレス予約限定のきっぷ、SはスマートEX限定のきっぷであることを示します。
- 特急券のみの商品である「e特急券」は、定価の乗車券をプラスした価格を表示しています。
きっぷ | 価格 | 条件等 |
---|---|---|
EX早特21ワイドES | 14,100円 | 21日前まで |
EX早特7ES | 14,260〜14,460円 | 7日前まで |
EX予約サービス(往復割引)E | 16,640〜17,590円 | 往復限定 |
EX予約サービスE | 17,780〜18,730円 | |
e特急券E | 17,780〜18,730円 | 特急券のみ |
スマートEXサービス(往復割引)S | 17,020〜17,970円 | 往復限定 |
スマートEXサービスS | 18,160〜19,110円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 19,310円 |
きっぷ | 価格 | 条件等 |
---|---|---|
EX早特3ES | 19,050〜19,860円 | 3日前まで |
EX予約サービス(往復割引)E | 23,900〜25,990円 | 往復限定 |
EX予約サービスE | 25,040〜25,990円 | |
e特急券E | 25,040〜25,990円 | 特急券のみ |
スマートEXサービス(往復割引)S | 24,280〜25,230円 | 往復限定 |
スマートEXサービスS | 25,420〜26,370円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 26,570円 |
※『のぞみ早特往復きっぷ』(名古屋〜博多間)は、2017年10月24日で発売終了になりました。
※新幹線回数券(グリーン車用)が2019年3月31日で発売終了になりました。
※新幹線回数券(普通車指定席用)が2022年3月31日で発売終了になりました。
※『EX早特21』が2022年6月24日で発売終了になりました。
※『EX早特21ワイド』が2022年6月25日から発売開始になりました。
※山陽新幹線『のぞみ』『みずほ』の指定席特急料金が、2023年4月1日購入分から、値上げになりました。
※『EX早特』が2023年9月15日で発売終了になり、『EX早特3』『EX早特7』が2023年9月16日から発売開始になりました。
エクスプレス予約とスマートEXについて
上の表で示した『エクスプレス予約』と『スマートEX』は、JRが運営する新幹線のネット予約サービスです。この2つのサービスの違いについては、以下の記事で詳細に比較しています。
新幹線予約サービス『エクスプレス予約』『スマートEX』を徹底比較
宿泊する場合
新幹線で名古屋〜博多間を往復、かつ宿泊の予定がある場合は、日本旅行などが発売しているJR+宿泊セットプランを利用するという選択肢もあります。
条件にもよりますが、新幹線のチケットとホテルをそれぞれ個別に手配するより、旅費全体が安くなるケースが多いです。
【日本旅行】JR・新幹線+宿泊セットプラン
スポンサーリンク
飛行機
片道費用5,490〜39,950円(空港アクセス費用は含まない)
所要時間1時間20分〜1時間25分(空港アクセス時間は含まない)
飛行機で名古屋〜福岡を移動する方法です。
- 飛行機は、新幹線と並んでよく利用されている名古屋〜福岡の移動手段です。
- 格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパンが2013年3月31日に名古屋〜福岡線を就航したことで、以前より航空会社の選択肢も増えました。
- ほとんどの航空会社が中部国際空港(セントレア)発着ですが、小牧空港(県営名古屋空港)発着の便もあります。
以下の表は、名古屋〜福岡間の運航路線です。便数や運賃は、2023年9月時点での情報です。
航空会社 | 路線 | 運賃 |
---|---|---|
ANA | 中部〜福岡 | 10,250〜39,950円 |
IBEXエアラインズ ※ANAとのコードシェア便 |
中部〜福岡 | 8,550〜32,350円 |
スターフライヤー ※ANAとのコードシェア便 |
中部〜福岡 | 8,900〜30,700円 |
ジェットスター・ジャパン ※JALとのコードシェア便 |
中部〜福岡 | 5,490〜33,710円 |
フジドリームエアラインズ ※JALとのコードシェア便 |
小牧〜福岡 | 10,000〜28,500円 |
空港アクセスについて
飛行機で移動する際には、空港アクセスに必要な時間と費用も計算に入れる必要があります。
中部国際空港〜名鉄名古屋駅間は名鉄空港特急『ミュースカイ』で約30分、運賃は1,250円(大人・片道)です。小牧空港〜名古屋駅間はバスで約25〜40分、運賃は700円(大人・片道)です。
福岡空港〜博多駅間は福岡市地下鉄空港線で約6分、運賃は260円(大人・片道)です。福岡空港は、日本でも有数のアクセスの優れた空港です。
スポンサーリンク
まとめ
名古屋〜福岡の移動手段を表にまとめました。
交通機関 | 費用 | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス | 8,000円〜 | 約11時間10分〜20分 |
JR在来線 | 11,490円 | 約15時間〜 |
新幹線 | 14,100〜26,570円 | 約3時間20分〜 |
飛行機 | 5,490〜39,950円 | 1時間20分〜25分 |
- 名古屋〜福岡は、新幹線と飛行機がメインの移動手段です。
- 新幹線のメリットは、時間通りに運行する確率が高い「定時性」に優れていることです。
- 飛行機のメリットはスピードです。福岡空港のアクセスの良さも、飛行機を選択する理由の一つになります。LCCのジェットスター・ジャパンが名古屋〜福岡線を就航したことで、運賃の安さでも他の移動手段に引けを取らなくなりました。
- 高速バスはリーズナブルな移動手段です。名古屋〜福岡間のバスは、すべて夜行バスです。
- 青春18きっぷなどのフリーきっぷの利用期間中なら、JR在来線で格安で移動することも可能です。
- 高速バス・フェリー乗り継ぎは、もう一つのリーズナブルな移動手段です。「東九州連絡きっぷ」というセット券が発売されています。