東京〜秋田(秋田県秋田市)の移動手段(公共交通機関)をまとめました。東京発、秋田発、両方向からの移動が対象です。
なお、この記事での「秋田」は「秋田県秋田市」のことを指しています。秋田県全体という意味で使っていませんのでご注意ください。
目次
東京〜秋田の距離
まず、2地点の距離を確認しておきましょう。JR東京駅〜JR秋田駅の直線距離は約450km、JRの営業キロ(新幹線)は662.6kmです。
東京〜秋田間の主な移動手段
東京と秋田を結ぶ主な移動手段には、主に以下のようなものがあります。
- 高速バス
- JR在来線
- 秋田新幹線『こまち』
- 飛行機
それぞれの移動手段について、以下で詳しく見ていきましょう。
高速バス
片道費用6,900円〜
所要時間約8時間30分〜10時間
高速バスで、東京〜秋田間を移動する方法です。以下の表は、東京〜秋田間の主な高速バス一覧です。運賃は2024年5月調査時点での運賃です。
バス(運行会社) | 運賃(片道) | 時間帯 | 座席 |
---|---|---|---|
フローラ号 | 7,420〜9,900円 | 夜行 | 3列 |
ドリーム秋田・東京号D | 6,900〜9,900円 | 夜行 | 3列 |
ウィラーエクスプレス | 7,430円~ | 夜行 | 3・4列 |
JAMJAM LINER | 7,000円〜 | 夜行 | 3列 |
さくら高速バス | 7,000円〜 | 夜行 | 4列 |
※東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド・東京ディズニーシー)に停車する高速バス(一部の運行便のみが停車する場合も含む)は、Dマークをつけています。
- 高速バスは東京〜秋田の移動手段の中でも、一番リーズナブルです。東京〜秋田間の高速バスは、こちらで確認できた限りではすべて夜行バスです。
- どうしても日中に移動したい事情がある場合は、仙台で高速バスを乗り継ぐなどの方法が考えられます。仙台〜秋田間の高速バスには、仙秋号があります。
- 座席の種別で分けると、3列シート車と4列シート車があります。3列シートは4列シートより運賃が高いですが、座席の間のスペースがゆったりしています。
JR在来線
片道費用9,130円〜
所要時間約14時間〜
JRの在来線で、普通列車・快速列車のみを利用して東京駅〜秋田駅を移動する方法です。つまり、新幹線には乗車せずに移動します。
- かなり時間がかかりますが、乗り継ぎがスムーズに行けば、1日で東京駅〜秋田駅を移動することも可能です。
- 在来線で移動する場合、東京〜秋田間のルートは色々なルートがありますが、ジョルダンの青春18きっぷ検索で最適なルートを検索できます。ちなみに一番安いのは、福島・山形経由のルート(奥羽本線)です。
フリーきっぷを活用する
時期によっては、青春18きっぷなどのフリーきっぷを活用することで、格安で移動することもできます。
以下の表は、東京〜秋田間で利用できる在来線向けフリーきっぷです。なお首都圏週末フリー乗車券は秋田発の設定のみで、東京発の設定はありません。
きっぷの種類 | 価格(大人) | 発売期間 | 有効期間 |
---|---|---|---|
青春18きっぷ | 12,050円 | 春・夏・冬 | 1日間 |
秋の乗り放題パス | 7,850円 | 10月中旬 | 連続する3日間 |
北海道&東日本パス | 11,330円 | 春・夏・冬 | 7日間 |
首都圏週末フリー乗車券 | 13,930円 | 通年 | 2日間 |
JR東日本の株主優待割引券
少し裏技的な方法ですが、JR東日本の株主優待割引券を利用することも可能です。株主優待割引券1枚で、運賃が2割引になります。
ただし、株主優待割引券を入手するためのコストも考慮に入れる必要があります。株主優待割引券は、新幹線のきっぷを購入する際にも利用できます。
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秋田新幹線『こまち』
片道費用12,460〜23,090円
所要時間約3時間50分〜4時間10分
秋田新幹線『こまち』で、東京駅〜秋田駅間を移動する方法です。
- 盛岡駅〜秋田駅間は、「ミニ新幹線」の区間になります。この区間は通常の在来線特急と同程度の速度です。
- 新幹線は飛行機よりはやや時間がかかりますが、「定時性」を重視する方にとっては最適な移動手段です。
- 通常の新幹線きっぷを購入するのが最も一般的な方法ですが、以下に挙げるような割引きっぷを利用して、費用を節約することも可能です。
東京〜秋田の新幹線きっぷ一覧
以下の表は、東京〜秋田の新幹線きっぷ一覧です。
- 2024年5月調査時点での価格です。
- 大人1名が通常期に東京〜秋田を片道で乗車する場合の価格です。
- 普通車指定席向けのきっぷは背景を白、グリーン車向けのきっぷは背景を緑で示しました。
※近年の変更点
- モバイルSuica特急券(スーパーモバトクを含む)は、2020年3月13日乗車分でサービス終了になりました。
- 「新幹線eチケット」が、2020年3月14日から発売開始されました。
- 「こまち4枚回数券」が、2021年6月30日で発売終了になりました。
- グリーン車向けの『お先にトクだ値』(2022年3月12日乗車分から)が発売開始になりました。
- 秋田新幹線の特急料金(普通車・グリーン車)が、2022年3月12日から改定(値上げ)されました。
きっぷの種類 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(トクだ値14) | 12,460円 | えきねっと限定 乗車日13日前まで |
新幹線eチケット(トクだ値1) | 16,020円 | えきねっと限定 |
新幹線eチケット | 17,820円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ | 18,020円 |
きっぷの種類 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(トクだ値1) | 16,010円 | えきねっと限定 乗車日13日前まで |
新幹線eチケット | 22,890円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ | 23,090円 |
「お先にトクだ値」と「えきねっとトクだ値」は、JR東日本のポータルサイト『えきねっと』(会員登録無料)の会員向けの割引きっぷです。
宿泊の予定がある場合(PR)
宿泊の予定がある場合は、JR東日本系列の旅行会社『びゅう』が販売する、ダイナミックレールパックを利用するという選択肢もあります。
ダイナミックレールパックは列車とホテルの条件を細かく設定することが可能な旅行商品で、予約したチケットは、JR東日本の指定席券売機で受け取ることができます。
条件にもよりますが、新幹線のきっぷとホテルをそれぞれ個別に手配するより、全体の費用が安くなるケースが多いです。
飛行機
片道費用10,270〜43,570円(空港アクセス費用を含まない)
所要時間約1時間10分(空港アクセス時間を含まない)
飛行機で東京〜秋田間を移動する方法です。
以下の表は、東京〜秋田間の運航路線です。運賃は2024年5月調査時点での運賃です。
- ANAとJALが羽田〜秋田線を運航しています。
- 普通運賃は割高ですが、早割タイプの運賃を利用することで、費用を抑えることが可能です。早割タイプの運賃には予約期限があり、キャンセルには取消手数料が必要であるなどいくつか条件があるので注意が必要です。
- 航空券の最安値を調べるには、エアトリ (旧 DeNAトラベル)が便利です。ANAとJALの航空券価格を、一括して検索できます。
空港アクセスについて
飛行機で移動する際には、空港へのアクセスに必要な費用と時間も計算に入れる必要もあります。
秋田駅〜秋田空港間はバスで約35分、運賃(大人・片道)は950円です(2024年5月時点)。
羽田空港へのアクセス方法は色々な方法があります。一例としては、品川駅〜羽田空港間は京急電車で約15分、運賃(大人)は、300円です。
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まとめ
東京〜秋田の移動手段を表にしてまとめると、以下のようになります。
交通機関 | 費用(片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス | 6,900円〜 | 約8時間30分〜10時間 |
JR在来線 | 9,130円〜 | 約14時間〜 |
秋田新幹線『こまち』 | 12,460〜23,090円 | 約3時間50分〜4時間10分 |
飛行機 | 10,270〜43,570円 | 約1時間10分 |
- 交通機関の選び方は、スピードを重視するなら飛行機や新幹線、安さを重視するなら高速バス、を選ぶというのが基本的な方針になります。
- 所要時間は飛行機のほうが短いです。ただ空港へのアクセス時間を含めると、飛行機と新幹線の所要時間の差はそれほど大きなものではありません。時間通りに運行してくれる「定時性」を重視するなら、新幹線が適しています。
- JR在来線での移動はかなり時間がかかるので、通常の時期に利用するのはあまり現実的ではありません。ただ青春18きっぷなどフリーきっぷの利用期間中なら、格安旅行をすることも可能です。