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特急『南紀』(名古屋〜新宮・紀伊勝浦)割引&乗車ガイド【2023年度版】

特急ワイドビュー南紀

特急『南紀』(写真:PIXTA

特急『南紀』の基本データや、おトクな割引きっぷなど、乗車前に役立つ方法をまとめました。

特急『南紀』の基本データ

特急『南紀』路線図

特急『南紀』路線図(国土地理院「地球地図日本」データ、国土交通省「国土数値情報」鉄道データを元に、格安旅行ナビが加工・作成。駅名は、主な停車駅のみ表示)

特急『ワイドビュー南紀』は、2022年3月12日のダイヤ改正で、特急『南紀』に名称が変更されました。

特急『南紀』(特急『南紀』)は、名古屋駅と三重県・和歌山県の南紀地方(新宮駅・紀伊勝浦駅)を結ぶJRの特急列車です。

特急『南紀』の基本データは、以下のようになっています。

運転本数

名古屋駅〜紀伊勝浦駅間を1日3往復、名古屋駅〜新宮駅間を1日1往復

所要時間

約4時間(名古屋〜紀伊勝浦)・約3時間20分(名古屋〜新宮)

車両編成

4両編成(自由席車両1両・指定席車両2両・指定席/グリーン席車両1両)

運転本数

下り・上り各7本

時刻・運行情報

特急『南紀』の発着時刻や運行情報は、JR東海の公式サイトをご覧ください。

停車駅

名古屋・桑名・四日市・鈴鹿・津・松阪・多気・三瀬谷・紀伊長島・尾鷲・熊野市・新宮・紀伊勝浦

その他

  • 新幹線との接続駅は名古屋駅です。
  • 自由席は、車掌によるきっぷの検札があります。
  • 車内販売はありません。
  • 無料Wi-Fiサービスの利用が可能です。

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特急『南紀』の運賃・料金(主な区間)

最初に、特急『南紀』の運賃・料金について確認しておきます。

  • 大人1名が通常期に乗車するという条件です。
  • 普通車指定席とグリーン車は、シーズンごとに料金が調整されます。最繁忙期400円プラス、繁忙期は通常期に200円プラス閑散期は通常期から200円マイナスです。各シーズンのカレンダーはこちら
特急『南紀』の運賃・料金(主な区間のみ・通常期)
区間 普通車自由席 普通車指定席 グリーン車
名古屋〜四日市 1,140円 1,770円 2,540円
名古屋〜津 2,270円 2,900円 3,670円
名古屋〜松阪 3,210円 3,740円 4,510円
津〜新宮・紀伊勝浦 5,280円 5,810円 8,080円
名古屋〜尾鷲 5,680円 6,210円 8,480円
四日市〜新宮 6,120円 6,650円 8,920円
四日市〜紀伊勝浦 6,450円 6,980円 9,250円
名古屋〜熊野市 6,450円 6,980円 9,250円
名古屋〜新宮 7,000円 7,530円 11,190円
名古屋〜紀伊勝浦 7,330円 7,860円 11,520円

特急『南紀』と競合する移動手段

特急『南紀』と競合する移動手段は、高速バスです。具体的には以下の路線です。

※他にも、名古屋〜四日市などを結ぶ近距離高速バス路線もありますが、ここでは扱いません。

高速バスと、特急『南紀』の所要時間と費用を表で比較してみます。比較する区間は、名古屋〜新宮(高速バスは名鉄バスセンター〜三交新宮駅前間)です。

名古屋〜新宮
所要時間 費用(大人1名)
高速バス 名古屋南紀高速線 約4時間 4,200円
特急『南紀』 約3時間30分 7,000〜11,190円

高速バスのほうが運賃が安く、所要時間は長いです。なお、特急『南紀』と高速バスでは、停車する駅(停留所)が違うので注意が必要です。

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特急『南紀』の割引きっぷ

特急『南紀』の割引きっぷには、以下のようなものがあります。

  • 南紀往復割引きっぷ
  • 南紀・熊野古道フリーきっぷ
  • 南紀特急回数券
  • ジパング倶楽部(シニア限定)
  • 学生割引(学生限定)

それぞれの内容について、以下で見ていきましょう。

発売終了したきっぷ
  • ハッピー名古屋往復きっぷは、2023年9月28日で発売終了になりました。

南紀往復割引きっぷ

南紀往復割引きっぷは、JR東海が発売している往復きっぷです。

  • 特急『南紀』の普通車指定席に往復で乗車できます。
  • 区間は津、松坂、紀伊勝浦、新宮など主に三重県、和歌山県内の区間に設定されています。
  • 紀伊長島、尾鷲、熊野市の各駅で発売しています。名古屋方面からの設定はないので注意が必要です。
  • 繁忙期(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日)には使用できません。
南紀往復割引きっぷの価格(主な区間のみ)
区間 価格(大人)
津〜尾鷲 7,040円
津〜熊野市 8,110円
津〜新宮 9,280円
津〜紀伊勝浦 9,410円

南紀・熊野古道フリーきっぷ

南紀・熊野古道フリーきっぷは、JR東海が発売している「往復+フリーエリア乗り放題」タイプのきっぷです。

  • 東海地方の主な駅を出発点として、南紀や熊野古道へ行くのに便利なきっぷです。
  • 特急『南紀』の普通車指定席往復と、フリー区間内での特急・普通列車の普通車自由席乗り降り自由がセットになっています。
  • フリー区間内では指定の路線バスが乗り降り自由です。
  • 伊勢路コース中辺路コースがあり、それぞれフリー区間が違います。
  • 有効期間は3日間です。3日以内に往復する必要があります。
  • 繁忙期(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日)には利用できません。

以下は、主な出発地の価格です。他にも出発地の設定はあります。

南紀・熊野古道フリーきっぷの価格(主な出発地のみ)
出発地 伊勢路コース 中辺路コース
名古屋(市内) 8,380円 9,970円
豊橋 9,960円 11,540円
尾張一宮〜岐阜間 8,910円 10,490円
亀山〜多気間 7,860円 9,430円

主な区間については、1回往復するだけで元が取ることが可能です。

南紀特急回数券

南紀特急回数券は、JR東海が発売する4枚つづりの回数券です。

  • 特急『南紀』の普通車自由席を利用できます。
  • 津、松坂、紀伊勝浦、新宮など主に三重県、和歌山県内の区間に設定されています。
  • 繁忙期(4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌年1月6日)には使用できません。
南紀特急回数券の価格(主な区間のみ)
区間 価格(1枚あたりの価格)
津〜尾鷲 12,400円3,100円
津〜熊野市 14,560円3,640円
津〜新宮 16,920円4,230円
津〜紀伊勝浦 17,120円4,280円

ジパング倶楽部(シニア限定)

ジパング倶楽部はJRが運営しているシニア向けの会員制サービスです。入会資格は男性65歳以上、女性60歳以上です。

JR線を営業キロで片道・往復・連続201キロ以上利用するという条件で、運賃・料金が2〜3割引になります。

学生割引(学生限定)

学生割引は、JRから指定を受けた中学・高校・大学・専修・各種学校の生徒が利用できる割引制度です。営業キロ(片道)が101キロ以上の場合、運賃が20%割引になります。

学生割引はJR線の区間のみに適用されます。学生割引を利用してJRと私鉄の区間にまたがって乗車する場合は、JR線と各私鉄のそれぞれのきっぷを別途購入する必要があります。

なお特急『南紀』の一部区間(河原田〜津)は、伊勢鉄道の区間を走ります。そのため、学生割引が適用される条件である「営業キロ(片道)が101キロ以上」を満たす区間は、津〜新宮など一部区間に限られてくるので注意が必要です。

価格を比較

上で紹介した割引きっぷの価格と、所定の運賃・料金を比較してみます。通常期に大人1名が、特急『南紀』の普通車で往復する場合の比較です。

断りがなければ、指定席を利用するものとします。ハッピー名古屋往復きっぷは、1人あたりの価格で計算しています。南紀特急回数券は、1枚あたりの価格です。

名古屋⇔新宮(往復)
きっぷの種類 費用
南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース) 9,970円
所定の運賃・料金 15,060円
津⇔新宮(往復)
きっぷの種類 費用
南紀特急回数券(自由席) 8,460円
南紀往復割引きっぷ 9,280円
南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース) 9,430円
所定の運賃・料金 11,620円
名古屋⇔尾鷲(往復)
きっぷの種類 費用
南紀・熊野古道フリーきっぷ(伊勢路コース) 8,380円
所定の運賃・料金 12,420円
ハッピー名古屋往復きっぷ(1人用) 13,800円

特急『南紀』の予約

特急『南紀』の指定席券は、以下の場所で予約・購入できます。自由席については、予約は必要ありません。

  • JRの駅にある『みどりの窓口』
  • 旅行会社の窓口
  • インターネット予約サイト(えきねっとe5489

インターネット予約サイトできっぷを購入する場合、きっぷの受け取り場所には注意が必要です。JR東海エリアにお住まいの方は、以下の駅できっぷを受け取ることができます。

※2022年4月1日から、『えきねっと』で予約したきっぷをJR東海の駅の指定席券売機で受け取ることができるようになりました。

特急『南紀』の空席状況

特急『南紀』の最新空席状況は、JRサイバーステーションで確認(6時30分〜22時30分)できます。

座席単位の細かい空席状況まではわかりませんが、列車ごとの大まかな空席状況は確認できます。

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JR東海三重名古屋和歌山尾鷲愛知新宮東海地方

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