快速『みえ』の基本データ
快速『みえ』は、名古屋〜鳥羽を結ぶJR東海の快速列車です。名古屋と伊勢神宮などの観光スポットが位置する伊勢・志摩エリアを接続する役割を果たしています。
名古屋〜多気間は、JR東海の特急列車『ワイドビュー南紀』(名古屋〜新宮・紀伊勝浦)と同じ区間を走っています。『ワイドビュー南紀』は多気駅で快速『みえ』と分かれる形となり、南紀方面(尾鷲・熊野・新宮など)へ進みます。
『ワイドビュー南紀』との並走区間(名古屋〜多気)については、『ワイドビュー南紀』のほうが所要時間が少し短いです。そのため、名古屋〜多気間内を移動する予定があり、かつスピードを重視するなら、『ワイドビュー南紀』に乗車するほうが無難です。
- 快速『みえ』は、一部区間で伊勢鉄道の区間(河原田〜津)を通っています。そのため、この区間を通る場合、伊勢鉄道の運賃を別に支払う形になります。
- 快速みえには指定席と自由席があり、指定席に乗車するには座席指定券が必要です。
- 下り・上り各13本運転(13往復)されています。
- 快速『みえ』の発着時刻や運行情報は、JR東海の公式サイトをご覧ください。
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特急『みえ』の運賃・料金(主な区間)
次に、快速『みえ』の所定の運賃・料金(主な区間のみ)を確認しておきます。指定席券は通常期が530円、閑散期が330円です。閑散期と繁忙期のカレンダーは、こちらをご覧ください。
以下の表では、通常期の料金を表示しています。
区間 | 自由席 | 指定席 |
---|---|---|
名古屋〜四日市 | 480円 | 1,010円 |
名古屋〜津 | 1,290円 | 1,820円 |
名古屋〜松阪 | 1,690円 | 2,220円 |
名古屋〜伊勢市 | 2,040円 | 2,570円 |
名古屋〜鳥羽 | 2,500円 | 3,030円 |
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特急『みえ』の割引
快速『みえ』の割引には、以下のようなものがあります。
- 青空フリーパス
- 伊勢・鳥羽エリアフリーきっぷ
- 快速みえ得ダネ4回数券
それぞれの内容について、以下で見て行きましょう。
青空フリーパス
青空フリーパスは、JR東海が発売しているフリーきっぷです。土日祝日や年末年始の1日間、フリー区間の普通列車・快速列車の普通車自由席が乗り降り自由です。快速『みえ』の指定席に乗車するには、別に指定席券が必要です。
青空フリーパスは伊勢鉄道の区間もフリー区間に含むので、伊勢鉄道区間の運賃を別に支払う必要がないのが青空フリーパスのメリットです。
青空フリーパスの価格は、2,620円(大人)です。
青空フリーパスの価格が2,620円なので、往復で元が取れるラインは片道運賃が1,310円以上の区間になります。名古屋〜津の往復では元が取れませんが、名古屋〜松阪の往復なら元が取れます。
伊勢・鳥羽エリアフリーきっぷ
伊勢・鳥羽エリアフリーきっぷは、JR東海が発売している往復+フリーエリア乗り放題タイプのきっぷです。
快速『みえ』普通車自由席の往復と、フリー区間(松阪〜鳥羽)の乗り放題(普通・快速列車の普通車自由席)がセットになっています。有効期間が2日間なので、2日以内に往復する必要があります。
価格は、5,300円(大人)です。単に快速『みえ』の自由席で名古屋から各区間を往復するだけでは元が取れませんが、フリー区間内で何回でも途中下車できるというのがメリットです。どちらかというと観光向けのきっぷです。
快速みえ得ダネ4回数券
快速みえ得ダネ4回数券は、快速「みえ」の普通車自由席を利用できる4枚つづりの回数券です。指定席も利用できますが、別に座席指定券が必要です。
有効期間は1ヶ月です。1ヶ月以内に4枚分を使い切る予定がなければ、購入するべきではありません。
区間 | 価格 | 1枚あたりの価格 |
---|---|---|
名古屋〜津 | 3,160円 | 790円 |
名古屋〜伊勢市 | 5,040円 | 1,260円 |
名古屋〜鳥羽 | 5,880円 | 1,470円 |
費用を比較
上で挙げた方法の費用を比較してみます。
大人1名が快速みえの普通車「自由席」を利用して名古屋〜鳥羽を往復するという条件です。快速みえ得ダネ4回数券の場合は2回分の価格です。
きっぷの種類 | 運賃・料金(価格) |
---|---|
青空フリーパス | 2,620円 |
快速みえ得ダネ4回数券(2回分) | 2,940円 |
定価のきっぷ(自由席) | 5,000円 |
伊勢・鳥羽エリアフリーきっぷ | 5,300円 |
定価のきっぷ(指定席) | 6,060円 |
土日祝日なら、青空フリーパスが一番おトクです。快速みえ得ダネ回数券も同じぐらい安いです。