名古屋〜京都間の移動手段をまとめました。名古屋発と京都発、両方向からの移動が対象です。
目次
名古屋〜京都間の距離
名古屋〜京都間の距離を確認しておきましょう。名古屋駅〜京都駅の直線距離は104.3km、新幹線の営業キロは147.6kmです。
名古屋〜京都間の主な移動手段
そして、名古屋〜京都の移動手段には、主に以下のようなものがあります。
- 鉄道(新幹線)
- 鉄道(JR在来線)
- 鉄道(近鉄)
- 高速バス
- 車(高速道路)
それぞれの移動手段について、以下で比較・検討していきましょう。
なお大阪〜名古屋の移動手段については、以下の記事をご覧ください。
鉄道(新幹線)
片道費用4,410〜8,180円
所要時間約55分〜1時間10分
新幹線(東海道新幹線)で、名古屋〜京都間を移動する方法です。
- 名古屋〜京都の移動手段の中では最速の移動手段で、多くの人が新幹線を利用しています。
- 定価のきっぷを購入するのが一番普通の方法ですが、下で紹介するようなお得なきっぷを活用して、ある程度費用を抑えることも可能です。
名古屋〜京都間の新幹線きっぷ一覧
以下の表は、名古屋〜京都間の新幹線きっぷ一覧です。
- 2024年4月時点でのデータを元にしています。
- 定価のきっぷは、大人1名が通常期に購入するという条件での価格です。
- 普通車指定席のきっぷは背景を白、グリーン車のきっぷは背景を緑にしています。
- 回数券の場合は、1枚あたりの価格を計算して表示しています。
- Eはエクスプレス予約限定のきっぷ、SはスマートEX限定のきっぷであることを示しています。
- e特急券は、定価の乗車券をプラスした場合の価格を表示しています。
きっぷ名 | 価格(大人・片道) | 条件等 |
---|---|---|
ぷらっとこだま | 4,410円 | こだま限定 |
EX予約サービスE | 5,390〜5,600円 | |
e特急券E | 5,600円 | 特急券のみ |
定価のきっぷ(こだま・ひかり) | 5,700円 | |
スマートEXサービスS | 5,500〜5,710円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 5,910円 |
きっぷ名 | 価格(大人・片道) | 条件等 |
---|---|---|
EXこだまグリーン早特3ES | 5,320円 | こだま限定・3日前までに予約 |
ぷらっとこだま | 6,030円 | こだま限定 |
EX予約サービスE | 7,660〜7,870円 | |
e特急券E | 7,170円 | 特急券のみ |
定価のきっぷ(こだま・ひかり) | 7,870円 | |
スマートEXサービスS | 7,770〜7,980円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 8,180円 |
エクスプレス予約とスマートEXについて
『エクスプレス予約』と『スマートEX』は、JRの新幹線インターネット予約サービスです。『スマートEX』は2017年9月30日にスタートしたサービスです。
この2つのサービスの詳細については、以下の記事をご覧ください。
新幹線予約サービス『エクスプレス予約』『スマートEX』を徹底比較
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鉄道(JR在来線)
片道費用2,310〜2,640円(名古屋〜京都の大人片道運賃)所要時間約2時間40分〜2時間50分
JRの在来線(普通列車・快速列車)で移動する方法です。つまり、新幹線(特急列車)には乗車しません。
- 新幹線(特急列車)と比べると時間はかかりますが、少しでもリーズナブルに移動するなら、在来線も選択肢の一つです。
- 名古屋〜京都間で直通の普通・快速列車は走っていないので、1回以上は必ず乗り換えが必要です。乗継ぎの列車やルートを調べるには、ジョルダンの青春18きっぷ検索が便利です。
- 名古屋〜京都間の在来線ルートはいくつかありますが、米原駅を経由する東海道本線ルートが、一番速くて列車の運転本数も多いです。
- 安さで言えば、亀山駅、柘植駅を経由する関西本線・草津線ルート(2,310円)のほうが、東海道本線ルート(2,640円)より運賃が安くなります。
フリーきっぷを活用する
時期によっては、青春18きっぷや秋の乗り放題パスなどのフリーきっぷを利用することで、名古屋〜京都間を格安で移動することができます。
青春18きっぷの場合、1日あたりの価格は2,410円です。片道で名古屋〜京都間を移動するだけなら大した節約にはなりませんが、日帰りで名古屋〜京都間を往復するなら、かなりおトクになります。
一部区間で特急列車を利用する
名古屋〜京都の一部区間で、在来線の特急列車に乗車することも可能です。名古屋〜京都間を直通で結ぶ特急列車はないので、乗り継ぎが必要になってきます。
以下の表は、名古屋〜京都間で利用できる在来線特急列車の一覧です。
特急列車名 | 乗車可能な区間 | 備考 |
---|---|---|
ひだ | 岐阜〜京都 | 京都に停車する列車は1日1往復のみ |
しらさぎ | 名古屋〜米原 | 運転本数が多い |
はるか | 米原〜京都 | 朝・夜の通勤時間帯に運転 |
びわこエクスプレス | 米原〜京都 | 朝・夜の通勤時間帯に運転 |
例えば特急『しらさぎ』の普通車自由席で名古屋〜米原間を移動する場合、特急料金として1,200円が追加で必要です。
鉄道(近鉄)
片道費用3,130〜5,580円
所要時間約2時間50分〜
近鉄(近畿日本鉄道)の電車で、近鉄名古屋駅〜京都駅間を移動する方法です。
- 近鉄の電車は、特急列車と特急列車以外(普通・快速急行・急行・区間準急・準急など)に大きく分けられます。
- 特急列車に乗車する場合は、特急料金が必要です。
- 近鉄名古屋駅〜京都駅間を直通で結ぶ電車はないので、1回以上の乗り継ぎが必要です。特急列車以外で移動する場合は、さらに数回の乗り継ぎが必要です。
- 近鉄名古屋駅〜京都駅を特急列車で移動する場合、近鉄名古屋駅〜大和八木駅までは特急アーバンライナーなどに乗車し、大和八木駅で大和西大寺・京都方面の特急列車に乗り換えるのが基本的な方法です。
列車の種別 | 運賃・料金 |
---|---|
普通・快速急行・急行・区間準急・準急 | 3,130円 |
特急(普通車) | 5,060円 |
特急(デラックスカー) | 5,580円 |
※2023年4月1日乗車分から運賃が改定(値上げ)されました。
近鉄で名古屋〜京都間を移動する場合、定価のきっぷを利用する方法以外に、下で紹介するおトクなきっぷや株主優待を利用する方法があります。
近鉄週末フリーパスを利用する
近鉄週末フリーパスは、近鉄が発売しているフリーきっぷです。金土日、または土日月の3日間、近鉄の路線が乗り放題になります。価格は5,000円で、乗車予定日の前日までに購入する必要があります。
週末に名古屋〜京都間を移動する場合、近鉄週末フリーパスを利用することで、片道あたり2,500円と割安に移動できます。なお近鉄週末フリーパスで特急列車に乗車する場合、特急料金は別に支払う必要があります。
近鉄の株主優待を利用する
名古屋〜京都間の移動に、近鉄の株主優待を利用することもできます。近鉄の株主優待について詳しくは、以下の記事をご覧ください。株主優待を利用する場合、途中下車はできないので注意が必要です。
近鉄の株主優待は、金券ショップやネットオークションなどで入手できます。入手コストをなるべく安く抑えるのがポイントです。
高速バス
片道費用1,400〜3,770円
所要時間約2時間30分〜
高速バスで名古屋〜京都間を移動する方法です。
- 高速バスは、名古屋〜京都の移動手段の中で、最もリーズナブルな移動手段です。
- 名古屋〜京都間は比較的距離が短いので、昼行便の運行が多いです。
以下の表は、名古屋〜京都間の主な高速バス一覧です。運賃は2024年4月調査時点での運賃です。
運行会社 | 運賃(片道) | 時間帯 | 座席 | 備考 |
---|---|---|---|---|
名神ハイウェイバス京都 | 1,400〜2,600円 | 昼 | 4列 | 往復割引あり |
青春大阪ドリーム名古屋号 | 2,600〜3,770円 | 夜 | 4列 | |
京都名古屋特急ニュースター号 | 2,000〜3,600円 | 昼 | 4列 | |
ウィラーエクスプレス | 1,900円〜 | 昼・夜 | 4列 | 高速長岡京バス停に停車 |
車(高速道路)
片道費用2,970〜3,680円
所要時間約1時間30分〜
(通常料金で名神高速道路の小牧IC〜京都東ICを移動する場合)
車(高速道路)で名古屋〜京都間を移動する方法です。
- 一般道を利用する場合はもちろん料金はかかりませんが、ここでは一般道での移動は対象としません。
- 名古屋〜京都間で高速道路を利用する場合、ルートはいくつかありますが、名神高速道路を利用するのが一番速くてリーズナブルです。
- 高速道路料金には休日割引、深夜割引などがあり、いずれもETC搭載が前提となる割引です。
以下の表に、小牧IC〜京都東IC間の高速道路料金を示しました。ここでは計算を簡単にするために小牧ICを利用するとしていますが、名古屋市内のインターチェンジから出発する場合は、以下の料金に加えて名古屋高速道路の料金がさらに必要です。
通常料金 | |
---|---|
軽自動車等 | 2,970円 |
普通車 | 3,680円 |
ちなみにタクシーで名古屋〜京都間を移動する場合、高速道路利用なしでも4万円以上かかる見積もりになります。
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まとめ
名古屋〜京都の移動手段について表にしてまとめると、以下のようになります。
交通機関 | 費用(片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス | 1,400〜3,770円 | 約2時間30分〜 |
鉄道(近鉄) | 3,130〜5,580円 | 約2時間50分〜 |
鉄道(JR在来線) | 2,310〜2,640円 | 約2時間40分〜2時間50分 |
鉄道(新幹線) | 4,410〜8,180円 | 約55分〜1時間10分 |
車(高速道路) | 2,970〜3,680円 | 約1時間30分〜 |
- スピードを重視するなら、やはり新幹線です。
- 新幹線ほどスピードを重視しない場合は、一部の区間だけ特急『しらさぎ』などの特急列車を利用する方法もあります。
- コスト(安さ)を重視するなら、高速バス、近鉄、JR在来線があります。
- 近鉄の場合は近鉄週末フリーパスや株主優待を利用したり、JR在来線の場合は青春18きっぷを利用するなど、いろいろと工夫の余地があります。
- 車があるなら、高速道路で移動するのも選択肢の一つです。