東京〜福岡の移動手段(公共交通機関)をまとめました。東京から福岡、福岡から東京、両方向からの移動が対象です。
目次
東京〜福岡間の距離
まず、東京〜福岡の距離について確認しておきましょう。東京駅〜博多駅の直線距離は886.6km 、JRの営業キロは1174.9kmです。
以下の地図に、主な駅と空港の位置、新幹線のルート等を示しました。
東京〜福岡の主な移動手段
東京と福岡を結ぶ主な移動手段には、主に以下のようなものがあります。
- 高速バス
- 鉄道(在来線)
- 鉄道(新幹線)
- 飛行機
それぞれの移動手段について、以下で詳しく見ていきましょう。
高速バス
片道費用6,900円〜
所要時間約14〜15時間
高速バスで東京〜福岡間を移動する方法です。以下の表は、東京〜福岡間の高速バスです。運賃等は2023年9月調査時点での情報です。
- 東京〜福岡間の高速バスはすべて夜行バスです。運行距離が長いので、所要時間もそれなりに長くなります。長時間の乗車になるので、ある程度は体力も必要です。
- 高速バスは、座席のタイプを選ぶことも可能です。4列シートよりは3列シートのほうが座席の間隔がゆったりしていますが、座席の間隔がゆったりしている分、運賃は高めに設定されています。
- 『はかた号』には、2列・個室タイプの『プレミアムシート』が特別に設定されています。
鉄道(在来線)
片道費用14,240円(東京駅〜博多駅の大人片道運賃)所要時間約2日間
JRの在来線(普通列車・快速列車)を乗り継いで移動する方法です。つまり、新幹線を利用せずに移動します。
- 東京〜博多間をJRの在来線で移動する場合、1日で移動するのは不可能で、まる2日間は必要です。ジョルダンの青春18きっぷ検索で、最適な乗り継ぎルートを検索することができます。
- 東京〜福岡間は距離がかなりあるので、あまり現実的な方法ではないですが、下で紹介するようなフリーきっぷを活用することもできます。
青春18きっぷ等を活用する
在来線で移動する場合、季節によっては、青春18きっぷなどのフリーきっぷを利用することが可能です。青春18きっぷの場合、1日あたり2,410円と格安で移動することができます。
以下は、東京〜博多間で利用できるフリーきっぷです。詳しいきっぷのルールや発売・利用期間については、リンク先をご覧ください。
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鉄道(新幹線)
片道費用17,000〜31,070円
所要時間約5時間〜
新幹線で、東京〜福岡(東京〜博多)間を移動する方法です。
- 飛行機と比較すると所要時間は長くなりますが、時間通りに運行してくれるという『定時性』を重視する方にとって、新幹線は適した移動手段です。
- 東京〜博多間は営業キロが601kmを超えているので、往復する場合は往復割引が適用になります。往復割引の適用を受けると、運賃が『ゆき』『かえり』ともに1割引になります。
- 定価のきっぷを購入するのが一番普通の方法ですが、以下で紹介するようなおトクなきっぷを活用することも可能です。
東京〜博多間の新幹線きっぷ一覧
以下の表は、東京〜博多間の新幹線きっぷ一覧です。
- 2023年10月時点のデータを元にしています。
- 普通車指定席のきっぷは背景を白、グリーン車のきっぷは背景を緑で示しています。
- 回数券や往復きっぷは、1枚あたりの価格です。
- Eはエクスプレス予約限定のきっぷ、SはスマートEX限定のきっぷであることを示しています。
- 特急券のみの商品である「e特急券」は、定価の乗車券をプラスした価格を表示しています。
きっぷ | 価格(片道) | 条件等 |
---|---|---|
EX早特21ワイドES | 17,000円 | 21日前まで |
EX早特7ES | 17,310〜17,720円 | 7日前までに購入 |
EX予約サービス(往復割引)E | 20,690〜21,750円 | 往復限定 |
EX予約サービスE | 22,100〜23,160円 | |
e特急券E | 22,100〜23,160円 | 特急券のみ |
スマートEXサービス(往復割引)S | 21,140〜22,200円 | 往復限定 |
スマートEXサービスS | 22,550〜23,610円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 23,810円 |
きっぷ | 価格(片道) | 条件等 |
---|---|---|
EX早特3ES | 22,100〜24,320円 | 3日前までに購入 |
EX予約サービス(往復割引)E | 27,950〜29,010円 | 往復限定 |
EX予約サービスE | 29,360〜30,420円 | |
e特急券E | 29,360〜30,420円 | 特急券のみ |
スマートEXサービス(往復割引)S | 28,400〜29,460円 | 往復限定 |
スマートEXサービスS | 29,810〜30,870円 | |
定価のきっぷ(のぞみ) | 31,070円 |
※新幹線回数券(グリーン車)は、2019年3月31日で発売終了になりました。
※新幹線回数券(普通車指定席)は、2022年3月31日で発売終了になりました。
※『EX早特21』は、2022年6月25日から『EX早特21ワイド』としてリニューアルされました。
※2023年4月1日購入分から、山陽新幹線『のぞみ』『みずほ』の指定席特急料金が値上げになりました。
※『EX早特』が2023年9月15日で発売終了となり、『EX早特3』『EX早特7』が2023年9月16日から発売開始になりました。
エクスプレス予約とスマートEXについて
『エクスプレス予約』と『スマートEX』は、いずれもJRが運営する東海道・山陽新幹線のインターネット予約サービスです。この2つのサービスの内容については、以下の記事で詳しく比較しています。
新幹線予約サービス『エクスプレス予約』『スマートEX』を徹底比較
宿泊の予定がある場合(PR)
東京〜博多を新幹線で往復し、かつ宿泊の予定がある場合は、新幹線チケットとホテル宿泊がセットになったパッケージツアーを利用する方法があります。
新幹線のチケットとホテルを個別に手配するよりも、全体の費用が安くなるケースが多いです。特に東京〜博多のような長距離区間で、その差額は大きくなります。
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飛行機
片道費用5,580〜65,280円
所要時間約1時間50分〜2時間10分(空港へのアクセス時間は含まず)
飛行機で東京〜福岡を移動する方法です。以下の表は、東京〜福岡間の運航路線一覧です。運賃等は、2023年9月調査時点の情報です。
航空会社 | 路線 | 運賃 |
---|---|---|
ANA | 羽田〜福岡 | 10,680〜65,280円 |
JAL | 羽田〜福岡 | 13,460〜54,160円 |
成田〜福岡 | ジェットスターとのコードシェア便 | |
スカイマーク | 羽田〜福岡 | 9,280〜36,280円 |
スターフライヤー | 羽田〜福岡 | 8,900〜48,700円 |
ピーチ・アビエーション | 成田〜福岡 | 5,590~40,670円 |
ジェットスター・ジャパン | 成田〜福岡 | 5,580~39,740円 |
- 飛行機は、東京〜福岡の移動手段の中で新幹線と並ぶポピュラーな移動手段です。運航本数はかなり多く、航空会社間の競争が激しい区間です。
- 近年は格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションやジェットスター・ジャパンが成田〜福岡線を就航し、選択肢が増えました。
- 各航空会社の普通運賃は基本的に割高ですが、「早割」タイプの割引運賃を利用すれば運賃はある程度安くなります。「早割」タイプの運賃は予約期限が決まっているので、予定が決まっている場合は早めに予約手続を進めるほうがいいでしょう。
航空券の予約
各社の航空券は、エアトリ (旧 DeNAトラベル)で、最安値を一括して検索・比較できます。
宿泊の予定がある場合は、各航空会社が発売しているパッケージツアーを利用することもできます。
ANAは『ANAトラベラーズ ダイナミックパッケージ』、JALは『JALダイナミックパッケージ』と各航空会社ごとに違った名前で呼ばれています。
条件にもよりますが、航空券とホテルを個別に手配するより、パッケージツアーを利用するほうが全体の費用が安くなるケースもあります。
空港アクセスについて
飛行機で移動する際には、空港アクセスに必要な時間と費用を計算に入れる必要があります。
福岡空港の位置は福岡市中心部に近く、アクセスが比較的便利です。博多駅〜福岡空港は福岡市地下鉄空港線で約5分、運賃は260円です。
東京側の空港は、羽田空港と成田空港です。いずれも空港アクセスの種類が多すぎるので、ここで詳細は述べません。ただ東京都心方面へのアクセスを重視するなら、東京都心方面に近い羽田空港を発着する路線のほうが有利です。
東京〜成田空港のアクセス手段について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
フェリー
片道費用12,000円〜(大人1名の場合・乗り場までのアクセスを含めず)
所要時間約21〜35時間
フェリーで東京〜福岡を移動する方法です。東京〜福岡で利用できる定期便フェリーは、以下の2つの航路です。
- オーシャン東九フェリー(東京・有明〜新門司港)
- 東京九州フェリー(横須賀〜新門司港)
フェリーは所要時間が長く、運賃も高めなので、積極的にフェリーを移動手段として選ぶ理由は少ないですが、フェリーには自動車や二輪車を積み込めるというメリットがあります。
オーシャン東九フェリーは、東京の有明から乗船できるのがメリットです。ただ、徳島港にも寄港するので、乗船時間が約34〜35時間(2泊3日)と長くなります。
東京九州フェリーは、2021年7月に就航開始したばかりのフェリーです。乗り場が横須賀なので東京都心方面からはやや遠いですが、乗船時間は約21時間(1泊2日)とオーシャン東九フェリーより短いのがメリットです。
なおフェリーを利用する場合、フェリーのりばまでの移動手段についても考える必要があります。
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まとめ
東京〜福岡の移動手段を表にまとめると、以下のようになります。
交通機関 | 費用(片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス | 6,900円〜 | 約14〜15時間 |
鉄道(在来線) | 14,240円 | 約2日間 |
鉄道(新幹線) | 17,000〜31,070円 | 約5時間〜 |
飛行機 | 5,580〜65,280円 | 約1時間50分〜2時間10分 |
フェリー | 12,000円〜 | 約21〜35時間 |
- スピードを重視するなら飛行機です。東京〜福岡間の飛行機は運航本数が多く、福岡空港へのアクセスも良好です。
- 新幹線は飛行機より時間がかかりますが、「定時性」に優れているというメリットがあります。
- 高速バスは安さが特徴です。ただ所要時間が長いので、体力的には少し大変です。
- JR在来線による移動は時間がかかりすぎてあまり現実的でありませんが、期間によっては青春18きっぷなどのフリーきっぷを活用することで、格安での移動も可能です。
- フェリーは所要時間が長く、運賃も高めなので、積極的に選ぶ理由は少ないですが、自動車や二輪車を積み込めるというメリットがあります。東京九州フェリーの運航開始(2021年7月)により、所要時間が以前よりは短くなりました。