東京と盛岡(岩手県盛岡市)の移動手段(公共交通機関)をまとめました。
移動手段別に、費用と所要時間を比較しています。なお、東京発、盛岡発、両方向からの移動が対象です。
目次
東京〜盛岡の距離
まず、東京〜盛岡の距離を確認しておきましょう。JR東京駅〜JR盛岡駅の直線距離は464km、新幹線の営業キロは535.3kmです。
東京〜盛岡の主な移動手段
そして、東京〜盛岡の移動手段には、主に以下のようなものがあります。
- 高速バス
- JR在来線
- 新幹線
それぞれの移動手段について、以下で詳しく見ていきましょう。
なお、東京〜盛岡間を結ぶ飛行機の路線はありません(2024年5月時点)。盛岡の最寄り空港は『いわて花巻空港』ですが、いわて花巻空港と羽田空港・成田空港を結ぶ路線が存在しないからです。
高速バス
片道費用3,900円〜
所要時間約7時間30分~9時間
高速バスで、東京〜盛岡間を移動する方法です。以下の表は、東京〜盛岡間の主な高速バス一覧です。運賃は2024年5月調査時点での運賃です。
東京ディズニーリゾートにも停車する高速バスには、Dマークをつけました。
バス名 | 運賃(大人・片道) | 時間帯 | 座席 |
---|---|---|---|
ドリーム盛岡(らくちん)号D | 6,700〜10,500円 | 夜行 | 3列 |
岩手きずな号 | 4,100~9,400円 | 夜行 | 4列 |
MEX高速バス | 3,900円〜 | 夜行 | 3・4列 |
JAMJAM LINERD | 5,000円〜 | 夜行 | 4列 |
オリオンバスD | 3,900円〜 | 夜行 | 4列 |
- 高速バスは、少しでもリーズナブルに移動したい場合に最適な移動手段です。
- 東京〜盛岡の直通高速バスは、こちらで調査した限りではすべて夜行バスです。昼に移動したいという場合は、仙台を乗り継ぎ地点にして、東京〜仙台と仙台〜盛岡で二つの高速バスを乗り継ぐ方法が考えられます。
- 東京〜仙台の高速バスについては、以下の記事を参考にしてください。仙台〜盛岡間については、高速バスのアーバン号が運行しています。
JR在来線
片道費用8,580円所要時間約11〜12時間
JR在来線で東京〜盛岡を移動する方法です。つまり新幹線には乗車せず、JRの普通列車・快速列車のみを利用して移動します。
- 普通列車・快速列車のみを利用するので、かなり長時間の移動になりますが、乗り継ぎがスムーズに行けば、東京を朝早く出てその日の夕方頃には盛岡に到着することも可能です。
- ジョルダンの青春18きっぷ検索で、最適な乗り換え時間とルートを検索できます。
フリーきっぷを活用する
青春18きっぷなどのフリーきっぷを活用することで、時期によっては、格安で移動することも可能です。
以下は、東京〜盛岡間で利用できる在来線向けフリーきっぷの一覧です。北海道&東日本パスなら、1往復するだけでも元が取れます。
きっぷの種類 | 価格(大人) | 発売期間 | 有効期間 |
---|---|---|---|
青春18きっぷ | 12,050円 | 春・夏・冬 | 1日間(5回分) |
秋の乗り放題パス | 7,850円 | 秋 | 連続する3日間 |
北海道&東日本パス | 11,330円 | 春・夏・冬 | 連続する7日間 |
JR東日本の株主優待を利用する
少し裏技的な方法ですが、JR東日本の株主優待割引券を利用するという方法もあります。
駅のみどりの窓口などできっぷの購入するとき、株主優待割引券をきっぷの購入時に提示すると、運賃が2割引になります。ただし、株主優待割引券を入手するためのコストも考慮に入れる必要があります。
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新幹線
片道費用9,990〜25,120円(通常料金の場合)
所要時間約2時間20分〜3時間15分
東京〜盛岡を新幹線(東北新幹線)で移動する方法です。
東北新幹線の東京〜盛岡間では、「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」のいずれかの列車に乗車する形になります。列車の種類を以下の表にまとめました。
種類 | 所要時間 | 備考 |
---|---|---|
はやぶさ | 約2時間15分 | 割増料金あり |
はやて | 約2時間30分 | 運転本数が少ない |
やまびこ | 約3時間15分 | 途中停車駅が多い |
- 「はやぶさ」には数百円の割増料金があります。
- 東京〜盛岡間の「はやて」は定期列車の運転本数が少なく、ほとんどは繁忙期などに臨時列車として運転されています。
東京〜盛岡の新幹線きっぷ一覧
定価のきっぷを購入するのが最も普通の方法ですが、以下の表に挙げるような割引きっぷを購入することで、費用を節約することができます。
- 2024年5月時点での情報を表示しています。
- 大人1名が、通常期に東京〜盛岡を片道で乗車する場合の価格です。
- 普通車指定席は背景を白、グリーン車は背景を緑色、グランクラスは背景を水色で示しました。
※最近の変更点
- モバイルSuica特急券(スーパーモバトクを含む)は、2020年3月13日乗車分でサービス終了になりました。
- 「新幹線eチケット」が、2020年3月14日から発売開始されました。
- タッチでGo!新幹線が、2021年3月13日から発売開始されました。
- 新幹線回数券(普通車)が、2021年6月30日で発売終了(利用期間は2021年10月10日まで)になりました。
- グリーン料金・グランクラス料金が、2022年3月12日から改定(値上げ)されました。
きっぷ名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(トクだ値14)(やまびこ) | 9,990円 | えきねっと限定 乗車日13日前まで |
新幹線eチケット(トクだ値14)(はやぶさ) | 11,100円 | えきねっと限定 乗車日13日前まで |
新幹線eチケット(トクだ値1)(やまびこ) | 12,850円 | えきねっと限定 |
タッチでGo!新幹線(やまびこ) | 13,960円 | 自由席のみ |
新幹線eチケット(トクだ値1)(はやぶさ) | 14,060円 | えきねっと限定 |
新幹線eチケット(はやて・やまびこ) | 14,290円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ(はやて・やまびこ) | 14,490円 | |
新幹線eチケット(はやぶさ) | 14,810円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ(はやぶさ) | 15,010円 |
きっぷの種類 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(トクだ値14)(やまびこ) | 13,400円 | えきねっと限定 乗車日13日前まで |
新幹線eチケット(はやて・やまびこ) | 19,160円 | えきねっと限定 |
新幹線eチケット(はやぶさ) | 19,680円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ(はやて・やまびこ) | 19,360円 | |
定価のきっぷ(はやぶさ) | 19,880円 |
グランクラスは、グリーン車よりさらにグレードの高い座席です。グランクラスの中でも、座席の種類が2つあります。
「アテンダントサービスなし」(飲料・軽食なし)の座席は、アテンダントによる軽食やドリンク等のサービスがないため、「フルサービス」(飲料・軽食あり)のグランクラス座席より料金がやや安くなっています。
きっぷの種類 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(はやて・やまびこ) | 21,310円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ(はやて・やまびこ) | 22,510円 |
きっぷの種類 | 価格 | 備考 |
---|---|---|
新幹線eチケット(はやぶさ) | 24,920円 | えきねっと限定 |
定価のきっぷ(はやぶさ) | 25,120円 |
「お先にトクだ値」と「えきねっとトクだ値」は、JR東日本のポータルサイト『えきねっと』(会員登録無料)の会員向けの割引きっぷです。
なお在来線の項目で紹介した、JR東日本の株主優待割引券を利用することも可能です。株主優待割引券を利用する場合は、運賃・料金がそれぞれ2割引になります。
宿泊の予定がある場合(PR)
宿泊の予定がある場合は、新幹線とホテル宿泊がセットになったパッケージツアーを利用するという選択肢もあります。そのパッケージツアーの一つとして、JR東日本系列の旅行会社『びゅう』が販売する『ダイナミックレールパック』があります。
ダイナミックレールパックでは、乗車する列車や宿泊するホテルの条件を細かく設定することが可能で、JR東日本の駅の指定席券売機で、予約したチケットを受け取ることができます。
条件にもよりますが、東京〜盛岡のような比較的長距離区間の場合、新幹線とホテルをそれぞれ個別に手配するよりも全体の費用が安くなるケースが多いです。
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まとめ
東京〜盛岡の移動手段をまとめると、以下のようになります。
交通機関 | 費用(片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス | 3,900円〜 | 約9時間30分〜11時間 |
JR在来線 | 8,580円 | 約11時間〜12時間 |
新幹線 | 9,990〜25,120円 | 約2時間20分〜3時間15分 |
- 飛行機の路線がある東京〜青森や東京〜秋田などと比較すると、東京〜盛岡は移動手段の選択肢が少ないです。
- 安さを重視するなら高速バスやJR在来線、スピードを重視するなら新幹線が適しています。新幹線のきっぷは基本的に割高ですが、「お先にトクだ値」などの割引きっぷを利用すれば10,000円以下で移動することも可能です。
- JR在来線で移動する場合、時期によっては青春18きっぷや北海道&東日本パスなどのフリーきっぷを利用することができるので、費用をかなり抑えることができます。
※この記事の内容は、動向に応じて随時更新する予定です。