特急『とかち』の基本データやおトクな割引きっぷなど、乗車前に役立つ情報をまとめました。
目次
特急『とかち』の基本データ
特急『とかち』は、札幌駅〜帯広駅間を約2時間40分で結ぶJR北海道の特急列車です。特急『とかち』の特徴を簡単に以下にまとめました。
- 261系気動車で運転されています。
- 4両編成(普通車指定席1両・普通車自由席1両・グリーン車1両)で運転されています。
- 以前は特急『スーパーとかち』という名称で運転されていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正で特急『とかち』に名称が変更されました。
- 同じく道東方面を結ぶ特急『おおぞら』が釧路駅まで走るのに対して、『とかち』は帯広駅止まりです。
- 『とかち』は『おおぞら』より停車駅がやや多いです。
特急『おおぞら』(札幌〜釧路)については、以下の記事をご覧ください。
停車駅
札幌駅・新札幌駅・南千歳駅・追分駅・新夕張駅・占冠駅・トマム駅・新得駅・十勝清水駅・芽室駅・帯広駅
スポンサーリンク
特急『とかち』と競合する交通機関
特急『とかち』と競合する交通機関は、北海道中央バスが運行する高速バス『ポテトライナー』です。
以下の表は、『とかち』と『ポテトライナー』の費用と所要時間を比較したものです。対象の区間は札幌駅〜帯広駅です。
移動手段 | 費用(大人・片道) | 所要時間 |
---|---|---|
特急『とかち』 | 7,260〜11,450円 | 約2時間40分 |
高速バス『ポテトライナー』 | 3,840円 | 約3時間50分 |
運賃の安さでは『ポテトライナー』、スピードでは『とかち』にそれぞれ分があります。ただし『とかち』も、下で紹介するような割引きっぷを利用することで、費用をある程度おさえることは可能です。
なお高速バスは、渋滞に巻き込まれると予定到着時刻に遅れることもあります。特に時間を重視される方は、その可能性を頭に入れておく必要があるでしょう。
特急『とかち』の運賃・料金(主な区間)
次に、特急『とかち』の運賃・料金について確認します。
- 大人1名が乗車するという条件です。
- シーズン別の指定席特急料金の設定はありません。
区間 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|---|
札幌〜新夕張 | 3,040円 | 3,570円 | 4,340円 |
札幌〜トマム | 5,020円 | 5,550円 | 7,820円 |
札幌〜新得 | 5,830円 | 6,360円 | 8,630円 |
札幌〜十勝清水 | 6,270円 | 6,800円 | 9,070円 |
札幌〜芽室 | 6,930円 | 7,460円 | 11,120円 |
札幌〜帯広 | 7,260円 | 7,790円 | 11,450円 |
特急『とかち』の時刻・運行情報
特急『とかち』は、下り・上りそれぞれ、1日に5本運転されています。
最新の時刻や運行情報は、JR北海道の公式サイトをご覧ください。
スポンサーリンク
特急『とかち』の割引きっぷ
特急『とかち』の割引きっぷには、以下のようなものがあります。
- 『えきねっとトクだ値』
- 『乗車券往復割引きっぷ』
- 学生割引(学生限定)
それぞれの内容について、以下で見て行きましょう。
『えきねっとトクだ値』
『えきねっとトクだ値』は、JRのインターネット予約サービス『えきねっと』(会員登録無料)会員限定で購入できる割引きっぷです。
『えきねっとトクだ値』は乗車券と特急券がセットになったきっぷで、席数・区間限定というのが特徴です。設定区間は、札幌・新札幌・南千歳〜帯広です。
『えきねっとトクだ値』の価格(札幌〜帯広・大人1人・片道・普通車指定席)は、以下の通りです。トクだ値の後ろの数字は、割引率を表しています。
きっぷ | 価格 |
---|---|
トクだ値45 | 4,280円 |
トクだ値20 | 6,230円 |
乗車券往復割引きっぷ
『乗車券往復割引きっぷ』は、JR北海道が発売している乗車券タイプの往復割引きっぷです。
乗車券タイプのきっぷとは、運賃のみのきっぷのことです。運賃のみで特急料金は含まないので、『とかち』などの特急列車に乗車するには、別に特急券を購入する必要があります。
『乗車券往復割引きっぷ』の有効期間は6日間です。6日以内に往復する必要があります。
『乗車券往復割引きっぷ』の価格(札幌〜帯広・大人)は8,010円(大人)です。通常の乗車券(往復)の価格が9,680円なので、1,670円安くなる計算です。
学生割引(学生限定)
中学・高校・大学・専門学校などの学生向けの割引である学生割引を利用する方法です。片道の営業キロが101キロ以上の場合、運賃が2割引になります。
特急『とかち』で札幌駅から出発する場合を例に挙げると、占冠駅(札幌〜占冠間の営業キロは121.3km)より先まで乗車すれば、学生割引が適用になります。乗車する区間の営業キロについては、こちらで確認できます。
フリーパスについて
JR北海道が発売しているフリーパスを紹介します。これらは特急『おおぞら』の割引きっぷではないですが、特急『おおぞら』の区間がフリーエリアに含まれています。有効期限中は『おおぞら』を含む特急列車の普通車自由席が乗り放題になります。
北海道フリーパス
北海道フリーパスは、北海道全域がフリーエリアになっています。有効期限は7日間です。
価格:27,430円
Peachひがし北海道フリーパス
Peachひがし北海道フリーパスは、ピーチ・アビエーションの利用客限定で購入できるフリーパスです。有効期限は5日間です。
価格:17,380円(12〜25歳は13,680円)
AIRDOひがし北海道フリーパス
AIRDOひがし北海道フリーパスは、AIRDOの利用客限定で購入できるフリーパスです。有効期限は5日間です。
価格:17,380円(12〜25歳は13,680円)
割引きっぷの価格を比較
最後に、上で紹介した方法を比較してみましょう。大人1名(学生ではない)が、札幌〜帯広間を特急『とかち』の普通車指定席に往復で乗車する場合の比較です。
きっぷ | 費用 | 割引率 |
---|---|---|
えきねっとトクだ値(トクだ値45) | 8,560円 | 45.1% |
えきねっとトクだ値(トクだ値20) | 12,460円 | 20.0% |
乗車券往復割引きっぷ(普通車指定席利用) | 13,910円 | 10.7% |
所定の運賃・料金(普通車指定席利用) | 15,580円 |
割引額では、えきねっとトクだ値(トクだ値45)が一番大きいです。ただし割り当てられる席数が多くないことが予想されるので、その場合は他のきっぷを利用することになります。
特急『とかち』の予約
特急『とかち』の指定席券は、JRの主な駅にある『みどりの窓口』や旅行会社の窓口、JR北海道の駅にある指定席券売機等で予約・購入できます。
インターネット予約については、JRのインターネット予約サイト『えきねっと」で予約・購入できます。『えきねっと』では、シートマップで空席状況を確認しながら、希望の座席を選択することが可能です。
『えきねっと』で注意すべき点はきっぷの受取場所です。『えきねっと』で予約したきっぷは、JR北海道とJR東日本の駅で受け取る必要があります。また、『えきねっと』ではきっぷの決済にクレジットカードが必要です。
きっぷの購入方法全般については、以下の記事をご覧ください。