目次
特急『北斗』の基本データ
特急『北斗』は、札幌〜函館を結ぶJR北海道の特急列車です。以下に、特急『北斗』の特徴を簡単にまとめました。
- 札幌〜函館間を、最短3時間30分で結びます。
- 261系または281系車両で運転されています。
- 以前は特急『スーパー北斗』という名称でも運転されていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正で、特急『北斗』に名称が統一されました。
- 北海道新幹線との接続駅(乗り換え駅)は、新函館北斗駅です。
- 新函館北斗駅と函館市中心部の函館駅まではやや離れているため(上の路線図を参照)、新函館北斗駅〜函館駅間のアクセス列車として、『はこだてライナー』という普通・快速列車が運転されています。
特急『北斗』の停車駅
札幌・新札幌・南千歳・苫小牧・登別・東室蘭・伊達紋別・洞爺・長万部・八雲・森・大沼公園・新函館北斗・五稜郭・函館
札幌〜函館間で特急『北斗』と競合する公共交通機関
札幌〜函館間で特急『北斗』と競合する公共交通機関は、飛行機(ANA・JAL)と、高速バス『はこだて号』です。飛行機の路線はANAの新千歳空港発着の便と、JALの丘珠空港(札幌)発着の便があります。
各移動手段の費用・所要時間を比較したのが、以下の表(2021年10月時点)です。発着地点が異なるので厳密な比較にはなっていませんが、参考までにご覧ください。飛行機の場合、空港へのアクセスに必要な費用と所要時間は計算に含めていません。
交通機関 | 費用(大人・片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス『はこだて号』 | 4,900円 | 約5時間30分〜40分 |
飛行機(JAL 丘珠〜函館線) | 6,600〜20,500円 | 約45分 |
飛行機(ANA 新千歳〜函館線) | 6,870〜18,870円 | 約40分 |
特急『北斗』 | 8,910〜13,100円 | 約3時間30分〜4時間 |
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特急『北斗』の運賃・料金(主な区間)
特急『北斗』の運賃・料金(主な区間のみ)は、以下のようになっています。
- 大人1名が乗車するという条件です。
- シーズン別の指定席特急料金の設定はありません。
区間 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|---|
札幌〜苫小牧 | 2,830円 | 3,360円 | 4,130円 |
札幌〜東室蘭 | 4,690円 | 5,220円 | 7,490円 |
札幌〜伊達紋別 | 5,390円 | 5,920円 | 8,190円 |
札幌〜洞爺 | 5,830円 | 6,360円 | 8,630円 |
札幌〜長万部 | 6,930円 | 7,460円 | 11,120円 |
札幌〜函館 | 8,910円 | 9,440円 | 13,100円 |
特急『北斗』の時刻・運行情報
特急『北斗』は、下り・上りそれぞれ、1日に12本運転されています。
最新の時刻や運行情報は、JR北海道の公式サイトをご覧ください。
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特急『北斗』の割引きっぷ
特急『北斗』の割引きっぷには、以下のようなものがあります。
- 『えきねっとトクだ値』(乗車券付きタイプ)
- 『えきねっとトクだ値』(チケットレス特急券)
- 乗車券往復割引きっぷ
- 北斗オプション特急券
- 学生割引(学生限定)
それぞれの内容について、以下で見ていきましょう。
なお札幌〜室蘭の割引については、この記事では扱いません。以下の記事をご覧ください。
『えきねっとトクだ値』(乗車券付きタイプ)
『えきねっとトクだ値』(乗車券付きタイプ)は、JRのインターネット予約サービス『えきねっと』(会員登録無料)の会員向けに発売されている割引きっぷです。
乗車券と特急券がセットになっているタイプのきっぷで、席数・区間は限定です。席数が限定なので、予定が決まっているのであればなるべく早めに予約するほうがいいでしょう。
『えきねっとトクだ値』(乗車券付きタイプ)の価格(主な区間)は以下の通りです。『トクだ値15』や『トクだ値30』の数字は割引率を表しています。
きっぷの種類 | 価格 |
---|---|
トクだ値30 | 6,590円 |
トクだ値15 | 8,010円 |
えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)
上で紹介した乗車券付きタイプの「えきねっとトクだ値」とは別に、特急券のみから成る「チケットレス特急券」タイプの「えきねっとトクだ値」も発売されています。定期券やSuicaなどで乗車する方向けのきっぷです。
- チケットレスなので、紙のきっぷを購入する必要はありません。
- 特急券のみなので、乗車券は別に購入する必要があります。
- 申込期限は出発時刻までです。
以下の表は、えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)の乗車券込みの費用です。カッコ内は、チケットレス特急券のみの価格です。特急『北斗』の場合、設定区間は札幌〜苫小牧のみ(2023年4月時点)となっています。
区間 | 価格 |
---|---|
札幌〜苫小牧 | 3,020円(1,340円) |
乗車券往復割引きっぷ
乗車券往復割引きっぷは、JR北海道が発売する乗車券タイプの往復割引きっぷです。
- 乗車券タイプのきっぷなので、乗車券往復割引きっぷだけでは特急列車には乗車できません。特急券を別に購入することで、特急『北斗』にも乗車できます。乗車券往復割引きっぷ単体で使うよりも、特急券や、以下の項目で紹介する『北斗オプション特急券』と組み合わせて使うケースが多いでしょう。
- 乗車券往復割引きっぷの有効期間は6日間です。有効期間内の6日以内に往復する必要があります。
- 途中下車はできません。
以下の表に、乗車券往復割引きっぷの価格(主な区間のみ)を示しました。おトク額と、定価のきっぷとの割引率も計算しています。
区間 | 価格 | おトク額 | 割引率 |
---|---|---|---|
札幌~伊達紋別 | 5,010円 | 1,370円 | 21.5% |
札幌~洞爺 | 5,700円 | 1,560円 | 21.5% |
札幌~長万部 | 7,090円 | 1,930円 | 21.4% |
札幌~八雲 | 7,600円 | 2,080円 | 21.5% |
札幌~新函館北斗・函館 | 9,860円 | 2,680円 | 21.4% |
北斗オプション特急券
北斗オプション特急券は、JR北海道が発売する特急券です。
- 特急『北斗』の普通車自由席に乗車できます。
- 上で紹介した『乗車券往復割引きっぷ』と併用することが前提の特急券です。単体では利用できないきっぷので、注意が必要です。
- 片道特急券なので、往復する場合は2枚購入する必要があります。
北斗オプション特急券の価格と、設定区間は以下の通りです。なお札幌⇔函館の設定はありません。
区間 | 価格 | おトク額 |
---|---|---|
長万部⇔函館 | 640円 | 1,190円 |
伊達紋別⇔札幌 | 760円 | 1,440円 |
洞爺⇔札幌 | 760円 | 1,440円 |
長万部⇔札幌 | 2,070円 | 350円 |
学生割引(学生限定)
学生割引は、JRが学生向けに提供している割引制度です。片道の営業キロが101キロを超える場合、運賃が2割引になります。
札幌駅から特急『北斗』に乗車する場合、登別駅(111.7キロ)を超えて乗車すれば、学生割引の適用になります。
函館駅から乗車する場合は、長万部駅(112.3キロ)を超えて乗車すれば、学生割引の適用になります。
割引きっぷのまとめ
- 札幌〜函館を往復するなら、乗車券往復割引きっぷか『えきねっとトクだ値』が選択肢になります。
- 学生で101キロ以上の区間を移動するなら、学生割引も利用できます。
- 上では紹介しませんでしたが、函館周辺を観光するなら『はこだて旅するパスポート』というフリーきっぷがあります。特急券を別に購入することで、特急『北斗』の函館〜森間にも乗車することができます。
特急『北斗』の予約
特急『北斗』の指定席券は、以下のような方法で予約・購入できます。
- 全国のJRの駅にある『みどりの窓口』
- 主な旅行会社の窓口
- JR北海道の主な駅にある指定席券売機
- インターネット予約サイト(えきねっと)
『えきねっと』は、JRのインターネット予約サイト(会員登録無料)です。シートマップで最新の空席状況を確認しながら、希望の座席を選択することができます。
『えきねっと』で注意すべきなのは、きっぷの受け取り場所です。特急『北斗』の場合、JR北海道とJR東日本の駅できっぷの受け取りが可能です。
特急列車のきっぷの買い方全般については、以下の記事をご覧ください。