特急『おおぞら』の基本データや、おトクなきっぷなど、乗車前に必要なデータをまとめました。
目次
特急『おおぞら』の基本データ
特急『おおぞら』は、札幌駅〜釧路駅間を約2時間40分で結ぶJR北海道の特急列車です。札幌と道東方面を結ぶ貴重な接続手段として利用されています。
特急『おおぞら』の特徴を以下に簡単にまとめました。
- 261系・283系気動車で運転されています。
- 5両編成(普通車自由席2両・普通車指定席2両・グリーン車1両)です。
- 以前は特急『スーパーおおぞら』という名称で呼ばれていましたが、2020年3月14日のダイヤ改正で、特急『おおぞら』に名称が変更されました。
- 札幌〜帯広間は、特急『とかち』と同じ区間を走っています。『とかち』の同じ区間と比較すると、『おおぞら』は停車駅が少なめです。
- 車内販売はありません。
- 全席禁煙です。
停車駅
札幌・新札幌・南千歳・追分・新夕張・占冠・トマム・新得・十勝清水・芽室・帯広・池田・浦幌・白糠・釧路
(全列車が停止する駅については太字で示しました。太字でない駅には一部の列車しか停車しません)
札幌〜釧路間の他の公共交通機関
札幌〜釧路間で特急『おおぞら』と競合する公共交通機関は、飛行機と高速バスです。具体的には以下の公共交通機関です。
以下の表で、札幌〜釧路間の公共交通機関の費用と所要時間を比較しました。発着地点が異なるので厳密な比較ではありませんが、参考までにご覧ください。飛行機の場合、空港へのアクセスに必要な費用と所要時間は計算に含めていません。
移動手段 | 費用(大人・片道) | 所要時間 |
---|---|---|
高速バス スターライト釧路号 | 5,880円 | 約5時間35分 |
北海道エアシステム 丘珠空港〜釧路空港線 | 6,600〜26,600円 | 約45分 |
特急『おおぞら』(普通車指定席) | 9,990円 | 約4時間〜4時間30分 |
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特急『おおぞら』の運賃・料金(主な区間)
次に、特急『おおぞら』の運賃・料金について確認します。
- 大人1名が乗車するという条件です。
- シーズン別の指定席特急料金の設定はありません。
区間 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|---|
札幌〜帯広 | 7,260円 | 7,790円 | 11,450円 |
札幌〜池田 | 7,700円 | 8,230円 | 11,890円 |
札幌〜浦幌 | 8,030円 | 8,560円 | 12,220円 |
札幌〜白糠 | 9,130円 | 9,660円 | 13,320円 |
札幌〜釧路 | 9,460円 | 9,990円 | 13,650円 |
ここに掲載していない区間については、JR北海道の公式サイトで確認できます。
特急『おおぞら』の時刻・運行情報
特急『おおぞら』は、下り・上りそれぞれ、1日に6本運転されています。
最新の時刻や運行情報は、JR北海道の公式サイトをご覧ください。
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特急『おおぞら』の割引きっぷ
おおぞらの割引きっぷには、以下のようなものがあります。
- えきねっとトクだ値
- 乗車券往復割引きっぷ
- 悠遊旅倶楽部(シニア限定)
- 学生割引(学生限定)
それぞれの内容について、以下で見ていきましょう。
『えきねっとトクだ値』は、JRのインターネット予約サービス『えきねっと』(会員登録無料)会員向けに発売されている割引きっぷです。
乗車券と特急券がセットになっていて、席数・区間限定というのが特徴のきっぷです。設定区間は、札幌・新札幌・南千歳〜釧路です。予約は、乗車日の1ヶ月前の10:00から乗車日当日の1:40まで可能です。
『えきねっとトクだ値』の価格(札幌〜釧路・大人1名・普通車指定席)は、以下の通りです。トクだ値の後ろの数字は、割引率を表しています。
きっぷ | 価格 |
---|---|
トクだ値40 | 5,990円 |
トクだ値15 | 8,480円 |
乗車券往復割引きっぷ
『乗車券往復割引きっぷ』は、JR北海道が発売する乗車券タイプの往復割引きっぷです。2016年2月26日から新しく発売されました。
乗車券タイプのきっぷとは、特急料金が含まれない運賃のみのきっぷのことです。『おおぞら』などの特急列車に乗車するには、別に特急券を購入する必要があります。
『乗車券往復割引きっぷ』の有効期間は6日間なので、6日以内に往復する必要があります。
『乗車券往復割引きっぷ』の価格(札幌〜釧路)は、11,590円(大人)です。通常の往復乗車券の価格が13,640円なので、2,050円安くなる計算です。
学生割引(学生限定)
中学・高校・大学・専門学校などの学生向けに設定されている学生割引を利用する方法です。片道の営業キロが101キロ以上の場合、運賃が2割引になります。乗車する区間の営業キロについては、こちらで確認できます。
札幌〜釧路間は営業キロが101キロを超えている(348.5km)ので、学生割引が適用されます。
フリーパスについて
JR北海道が発売しているフリーパスを紹介します。これらは特急『おおぞら』の割引きっぷではないですが、特急『おおぞら』の区間がフリーエリアに含まれています。有効期限中は『おおぞら』を含む特急列車の普通車自由席が乗り放題になります。
北海道フリーパス
北海道フリーパスは、北海道全域がフリーエリアになっています。有効期限は7日間です。
価格:27,430円
Peachひがし北海道フリーパス
Peachひがし北海道フリーパスは、ピーチ・アビエーションの利用客限定で購入できるフリーパスです。有効期限は4日間です。
価格:17,380円(25歳以下は13,680円)
AIRDOひがし北海道フリーパス
AIRDOひがし北海道フリーパスは、AIRDOの利用客限定で購入できるフリーパスです。有効期限は4日間です。
価格:17,380円(25歳以下は13,680円)
割引きっぷの価格を比較
以上で紹介した割引きっぷの価格を比較してみます。大人1名が、札幌〜釧路を特急『おおぞら』の普通車指定席で往復するという条件です。
きっぷの種類 | 運賃・料金(価格) | 割引率 |
---|---|---|
えきねっとトクだ値(トクだ値40) | 11,980円 | 40.0% |
えきねっとトクだ値(トクだ値15) | 16,960円 | 15.1% |
乗車券往復割引きっぷ(普通車指定席利用) | 17,930円 | 10.3% |
所定の運賃・料金(普通車指定席利用) | 19,980円 |
一番割引率が高いのが、えきねっとトクだ値(トクだ値40)です。ただし割り当てられる席数があまり多くないことが想定されるので、なるべく早めに予約手続きを進めるのがおすすめです。
特急『おおぞら』の予約
特急『おおぞら』の指定席券は、以下のような方法で予約・購入できます。自由席の場合は予約は必要ありません。
- JRの駅の『みどりの窓口』
- 主な旅行会社の窓口
- JR北海道の主な駅にある指定席券売機
- インターネット予約サイト(えきねっと)
『えきねっと』は、JRが運営するインターネット予約サイト(会員登録無料)です。シートマップ(座席表)で最新の空席状況を確認しながら、希望の座席を選択することができます。
『えきねっと』で注意すべき点は、きっぷの受け取り場所です。特急『おおぞら』の場合、JR北海道とJR東日本の駅できっぷの受け取りが可能です。
特急列車のきっぷの買い方全般については、以下の記事をご覧ください。